長岡厚生会館

建物の外から中に、1階から最上階までを全て貫く幅の広いスロープを設け、単なる動線空間ではない都市的スケールを持った建築内の街路、広場の創生を試みました。
スロープ両脇には役所の執務空間や議場、アリーナまで街の店舗のように並べ、目的のある人/ふと立ち寄った人、官/民の区別なく、人々が常に行きかい、出会える場として考えました。

階ごと分断されがちだった縦割り行政を物理的に繋げ、政治や行政の透明性を高めるばかりでなく、多様な人が垣根を越えた日常的な情報交換を行い、一人ひとりの力を大切にすべきという精神を育む場となるように…との思いが込められています。

  1. 設計:2007.09
都市的街路の建築化