強制引力MAP

連結可能な照明器具。だがその実体は、「地図」という「わかり得ない現状の描写と、未来への安心感の象徴」がいかに不確かかを、美しく浮き彫りにする装置です。

地図は、決して現実の投影でない等高線、道路線形、建物形態、そして溢れる記号で構成されていますが、人々はそこに描かれた情報の真偽を確かめずに、それを頼りに行動しています。

たまたま選んだ大阪梅田地域の、異なる年度の異なる出版社の地図を同範囲・同縮尺で重ねて見せることにより、人の意識や行動に対する強制力をもつ地図がいかに曖昧かを露わにします。

<URBANFOREST>

  1. 制作:2000.06
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