面影レリーフ

新校舎建設によって、やむなく伐採された2本のケヤキ。 本体は木材として活用し、新しい家具に再生することとして、一方その面影はどう子供たちの記憶に留められるかを考え、幹から生い茂る葉まで、校舎の壁に、文字通り「刻み」つけます。
樹影は、「日なたの葉張り」、「日蔭の葉」、「一番濃い幹」の3色に単純化して分解し、深さの違いで陰影が出るよう壁に刻みます。

「面(Surface)」の「影(Shadow)」により、子供が廊下を通るたび、皆に愛され続けたケヤキの「面影(おもかげ)」が浮かび上がる、立体的なレリーフで記憶を残します。
  1. 制作:2013.03
ケヤキ並木